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home > about us > gallery > 03![]() 谷崎潤一郎の『陰影礼賛』は有名ですが、その中で彼が言おうとした「陰の美」は、今の日本では理解しづらくなってしまったような気がします。今は郷土文化を残そうとして、「民家村」などが保存されていますが、そういうところを訪ねてみると、実に明るいイメージを受けます。板張りの床の上に畳が敷いてあり、柱もよく磨かれていて、茅は真新しくて、蛍光灯が青白い光で部屋の隅々まで照らしています。全く夢を感じさせません。 けれど二十年前(一九七四年当時)の祖谷には神秘な陰が残っていました。祖谷は貧しい山村でしたから、民家は、日本の田舎の家のサイズと比べると小さいほうです。キザミタバコの産地であったため、どの家もタバコの葉を家の中に吊してありました。そのため天井はなく、屋根がゴシック寺院のように高く聳え立っていました。 美しき日本の残像 P.21-22 ![]() |
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